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読書メモ | グレート・リセット(個人のリセット)

はじめに

こちらの記事の続き.

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本書籍は3つの章に分かれている.

  1. マクロリセット
  2. ミクロリセット
  3. 個人のリセット

今回は私たちに直接関係する「3. 個人のリセット」に関わる読書メモを示す.

-- 読書メモ :はじまり --

人間らしさの見直し

  • パンデミックが発生すると,人間の最良の面と最悪の面の両方が現れる.
  • コロナ危機がもたらした数少ない最良の面は,団結して戦おうとした姿勢.
    • 以前よりも人助けに時間をさき,お互いにいたわりあっているように見える実例が無数に見られた.
    • 社会の利益と思いやりのためなら,自分の利益を犠牲にする価値観が重んじられるようになった.
  • ストレスのある状況では,連帯感や団結への意識が高まると仲間やグループへの執着が強くなる.
    • そのグループ中ではうまく付き合おうとするが,グループ外ではそうしない.
  • 人類はこれまでうわさや間違った情報を広め,病気は悪意を持って外国から持ち込まれたと触れ回る = スケープゴートを探す.
  • コロナによって,私たちの世界は相互につながっているが,国家間の連帯や個人の連帯が大きく失われている世界であることを示した.
  • 自分たちの存在そのものを揺さぶるリスク(環境問題が果てしなく悪化し,グローバルガバナンスが急速に力を失うといったリスク)に連帯して対応しなければ人類は滅びる.
  • これまで「冷徹」で合理的だとされる意思決定は,その多くが経済・政治・社会のみを考慮したもの.
  • 「繁栄のためのアメリカ人の会」のような団体は,景気が後退すれば人命も失われるという議論を主張するが,それはそもそも国の支援や健康保険がないからである.
  • 政治的判断はいつも,できるだけ多くの人命を救うことと,できるだけ経済活動をフルに動かし続けることを天びんにかける極めて微妙なものになる.
  • 失われた人命数より,失われた生存年数を考えるべきだという説の代表的支持者は,生命倫理学者であり,「あなたが救える命」の著者であるピーター・シンガーである.
    • イタリア人はコロナによって3年の余命を失っていた.
    • 戦争では40-60年の余命が失われている.
  • 政府が何を言おうと,公共の場所でのマスク着用を拒否することは倫理的な選択であり,また着用することも倫理的な選択である.
  • パンデミックは,公平性が決定的に大事だと人々にあらためて思い知らせた.
    • 公平性とは極めて主観的な考えだが,社会の調和には欠かせない.
    • 例えば,緊急事態でのマスクの価格上昇は社会的観点からすると不適切.なぜなら,公平性に欠けるため.

心身の健康

  • コロナによって精神疾患がまん延している.
  • 職場ではメンタルヘルスの問題は,経営陣にとって気づいてはいても手をつけられずにいる問題の1つ.
    • イギリスでは,不調が原因で失われた労働日数合計の半分以上は,ストレス・うつ病・不安神経症など.
  • 大まかな全体像は
    • 心の問題を抱えている場合は悪化する.
    • ソーシャルディスタンスを伴う対策は,メンタルヘルスの問題を悪化させる.
    • 収入が減って失業すると絶望による死に追い込まれる人が出る.
    • 女性や子どもへの家庭内暴力や虐待が増える.
    • 子どもや社会的弱者は精神的苦痛が増すリスクがある.
  • バーチャルなコミュニケーションは脳に負担をかけ,不安にさせる.
    • リアルな社会的交流の中でコミュニケーションや相互に理解しようと思えば,言葉以外の方法で示される無数のささいなシグナルが欠かせない.
    • 継続的な注意の断片化 = 脳がマルチタスクで処理しようとするが,うまくいかない状態.

優先順位を変える

  • この強制的ともいえる集団的反省期間はきっと,人々の行動を変え,それがやがて主義や信条を根本から見直すきっかけになる.
  • 何を優先するかの順番を変え,日々の生活の様々な場面で人々の行動を変える可能性がある.
  • 現代は超のつくスピード至上の時代.テクノロジーによって「急ぐ文化」が生まれた.
  • 心の回復力を優先したら,いやおうなしにペースを落とし,「今,ここ」を生きられるようになるだろう.
  • このパンデミックは,地球環境の悪化と気候変動に関するリスクの深刻さについて,世の中全体の目を覚まさせる強烈なカンフル剤になった.
  • 今後,資産を狙った反社会的な行動が増えると予想され,結果,消費パターンは変わらざるを得なくなるはず.
    • 派手な消費はステータスシンボルではなくなり,世間知らずあるいは嫌味だと思われるようになる.
    • 派手な消費や大量消費は人にも地球にもプラスにならない
  • 明るい日本化がモデルになる可能性がある.
    • 社会格差が小さいこと
    • 派手な消費の割合が世界でも低いこと
  • 自然環境は現代人が悩まされている疾病のほとんどにとてもよく効く解毒剤であること.
    • 逆に,自然の豊かさや多様性,野生の生き物や森林,動物や植物などから遠く離れると心の健康に悪影響が出る.
  • 自然との接触が多ければ多いほど生じやすい2つの要素.
    1. 免疫力(年齢と共に落ちる)
    2. 炎症(年齢と共に増える)
  • ウイルスへの抵抗力を高めるためには,免疫力を上げて炎症を抑えないといけない.
  • 自然と親しみ,食生活にい気をつけて運動すれば生物学的な衰えを遅らせる,あるいは時計の針を戻すことさえできる.

-- 読書メモ:おわり --

どのように行動すればよいか考える

要するに

  • ミニマルに
  • 健康的な食事が身体と地球に優しく
  • 運動する優先度を高めて
  • 地域コミュニティなどとつながりを持って社会貢献活動する

ことがこれから求められると考える.特に,「ミニマルに」は大事.ミニマルであればあるほど,生きるための仕事に使う時間を減らすことができる.