本記事は,私の勉強のために下記の記事を要約したものです.今回は自分用に近い形でラフに要約しています.
コンクリートの大箱志向は自然を破壊し,人間を不幸にする
- コンクリートの建築が象徴するのは建物の大きさに価値を見出す「大箱志向」とも呼ぶべき思想.
- この思想が社会に負荷を与えている.
- 歴史的には過去の災害(ペスト,リスボン大地震,シカゴで発生した大火)を経てこの思想が確立された.
- コンクリートの大箱は内と外の境界をはっきりさせる.
- 人間は箱の内側の環境整備にのみ関心を持つようになり,その負荷を外側に排出するようになった.
建物の内側の環境を整備すればよいという思考があらゆるところに広がっている.
建築業界で言えば,自然の強さを理解して20世紀の社会システムを書き換えることではなく,20世紀に回帰するための運動だった.
新型コロナウイルス感染症を契機に求められる変化
- コンクリートの箱の中から人間がどう自由になるが,これからの重要なテーマになる.
- 20世紀はコンクリートの箱(家や職場)と鉄の箱(電車)を機械的に動かすことがよいとされた.
- しかし,テクノロジーの発達で決められた動きで箱を動かすことが効率的ではないことが明らかになった.
人間が環境との向き合い方を根本から変えるための建築の役割
- 建築は「建築する」という行為を目的とするのではなく,人の暮らしや働き方をどうデザインするかに目を向けるべき.
- スタンダードを変えることで,地球の持続可能性に非常に大きなインパクトを与える.
- 上記の意味で建築は地球のOSとして働いている.