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都知事選に向けた選択フレームワークの確立

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Photo by Element5 Digital on Unsplash

はじめに

2020年7月5日に東京都知事選が行われる予定である.前回の都知事選の投票率は59.7%と,過去の東京都知事選の平均投票率が51.8%であることを踏まえると低い数字ではない.

しかし,年代別推定投票率を見ると,34歳以下の投票率は50%を遥かに下回る.本記事では34歳以下(若者と定義)を対象に,投票に行かない理由に着目し,思考方法としての選択フレームワークを提案する.

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年代別推定投票率

若者が投票に行かない理由

日本経済新聞では,若者が投票に行かない理由として次の3つを挙げている

  • 同年代の候補者がいない
  • 時間がない
  • 判断できない

1点目については個人の行動で変えることはできないが,2点目はこれまで本ブログでも時間を作る記事を多く執筆しており,これらを参考にしてもらうことで投票に必要な時間を捻出できると考えている.

takuma0121.hatenablog.com takuma0121.hatenablog.com

本記事では3点目の判断ができないに着目する.判断ができない理由は政策の全体像が見えていないからだと考えている.次章では,全体像を把握するために必要な視点をフレームワークとしてまとめる.

選択フレームワーク

本フレームワークでは,次の4つのステップを踏んで全体像を把握する.

  1. 政策の把握
  2. 問題規模の調査
  3. 具体的な解決手段の把握
  4. 期待値の算出

以降では,各ステップについて具体例を交えて説明する.本記事では,小池百合子東京都知事の都知事選で使われた選挙ポスタを例とする.

1. 政策の把握

ここは選挙ポスタに記載されていることを,そのまま読み取ってよい部分である.本記事の例でいうと,次の7つである.

  1. 待機児童ゼロ
  2. 残業ゼロ
  3. 満員電車ゼロ
  4. ペット殺処分ゼロ
  5. 介護離職ゼロ
  6. 都道電柱ゼロ
  7. 多摩格差ゼロ

立候補者は,これらが解くべき重要な課題であると明言している.極端な話,これ以外は何も達成されなくても国民は文句を言えないと考えている.

ここで,自分が感じている課題と一致しているか考える.「高齢者向けの票集め政策になってないか」「解くべき課題の優先度が違うのではないか」など,それぞれ政策について考えてみる.

この時点で自分にとって魅力的な政策ではないと感じたら,以降のステップに進む必要はない.複数の立候補者がいるので他の候補者の政策を見たほうがいいこと,最悪誰も候補者がいなければ,候補者不在ということで白票を投じればよい話である.

今思えばこれらを眺めた時点で半分は確実にできないなと思う.しかし,前回の都知事選で投票した記憶がない私に発言権はない.

2. 問題規模の調査

次に,各政策が取り組もうとしてる課題の規模の調査である.「政策には賛同するけど,実際どれくらいの人の幸せにつながるのだろう」と考えることは必要である.

例えば,3.満員電車を見てみると,こちらでは乗車率が150%以上である路線がほとんどだということが分かる.体感の問題の大きさと実際の問題の大きさが合ってることを確認できる(ということに本記事ではしておく).

ちゃんと調査する場合は,複数のメディアをチェックすることやデータの集め方など様々な観点で見る必要がある.しかし,今回はまずはフレームワークを語るだけなので,細かい点は割愛する.

3. 具体的な解決手段の把握

次に,政策を達成するためにどのような解決手段を考えているか把握する.実はこの部分はかなり重要だと思っており,下手に大きい政策をぶち上げて無策で突っ込むより,小さい政策に対して確実な解決手段を提示している人のほうが信用できるという考え方もある.

例えば,引き続き3.満員電車を見てみると,電車の2階建て案があったようである.線路を増やすことより低コストで実現可能との試算らしいが,「地下鉄はどうするのか」「全ての駅のホームの改修は」など突っ込みどころが多い.今はちゃんと調べていないので,突っ込みどころに対して実現方法が提案されているかもしれない.しかし,この点は政策だけを見ていると不明瞭な部分で,どれだけ政策が実現可能か判断する上で最も重要なステップである

4. 期待値の算出

最後に,期待値を算出する.ここでは,実現できたときの問題の解決規模のようなものをイメージしてもらえばよい.厳密には,数式で表現したいところだが,計算に必要な値の算出方法がフェルミ推定だらけになってしまうため,あくまでもイメージでとしたい.

大切な点は,問題規模 x 実現可能性がどれだけ大きいかである.「解くべき課題であり,私も解いてほしいと思ってる.でも,解決手段がない.」といったケースは,期待値=0となる.これは政策に価値がないと同義である.一方で,「私は解いてほしいが問題規模はそこまで大きくない.でも,具体的な実現可能な解決手段がある.」といったケースは,期待値が大きいと言える.

このように,各候補者に対して期待値を計算していく.最終的に期待値が最も大きかった候補者が投票すべき人である.

まとめ

本記事では次回の都知事選での候補者の選択フレームワークを提案した.特に,34歳以下の投票率が著しく低い状況を変えるため,このフレームワークを参考に誰がよいのかそれぞれで考えるきっかけになればと思う.