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環境に優しいシャンプーを探したらサーキュラーエコノミーにたどり着いた

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Photo by John O'Nolan on Unsplash

環境配慮型の生活のアップデート

仕事で Sustainable Development Goals (SDGs) に関わってから,「 SDGs に取り組むことがファッションになりうることを提唱」「個人レベルでの環境配慮型の生活を送ること」を心がけてきた.

資源利用を最小限にするミニマルな生活・資源ごみ分類の徹底などは継続している.今回は行動の質を更に高めるために,日常で使うものを1つ1つ環境配慮型に転換しようと考えた.

環境に優しいシャンプーの定義が困難

最終的には日常で使うものを全て環境配慮型に変えようとしているので,まずはシャンプーを変えることから着手した.そのためには, 環境に優しいシャンプーとは何かを知る必要があった.

オーガニック=環境に優しいのか

「環境に優しいシャンプー」と Google で調べてみると,オーガニックXXX(化粧品・製品など)・自然由来100%・無添加など様々なキーワードが出てくる.オーガニック化粧品とは Wikipedia で以下のように記述されている.統一された定義がされていないので,第三者による環境負荷の保証がされていないと言える.

自然由来の成分を中心に配合し、化学的な成分を全く使用せず、またはごく少量のみ使用して作られ、「人間の肌が本来持つ自然治癒力を助長、回復させることに着目したスキンケア用品」と自主的にうたっている化粧品である。オーガニック化粧品の法的な定義及び世界的に標準化された文書等における明確な定義は存在しない。

また,日本でのオーガニックの記述を見ると,オーガニック=環境に優しいは成り立たないことが分かる.添加物として化学物質が利用されている場合,自然に還りにくいまたは還らないためである.

日本にはオーガニックを認定する法的な基準がない(化粧品には化粧品基準等がある)。国際的な基準に沿って添加物を全く使用していないなどの徹底的な措置を自主的に採っている企業もあるが、添加物を使用しているが、植物由来の成分を使っているという理由だけでオーガニック化粧品として販売しているところなどもある

自然由来100%=環境に優しいのか

では,仮に化学物質が素材の生産からシャンプーの製造まで一切使われてない本当のオーガニックだったとしたとき,それは必ず環境に優しいと言えるのだろうか.例えば,自然由来100%のシャンプー(石けんを含む)は本当のオーガニックと言えるものの一例である.

実はこれも必ず環境に優しいとは言えないパーム油(植物油の一種)の原料であるアブラヤシの取りすぎによる熱帯森林の減少が起きていると言われているためである.

もはや,環境に優しいとは一体何なのか全くわからない.少なくとも分かったことは,誰かが環境に優しいと言ったからと言って,本当かどうかは自分で判断しなければならないということだ.

常に全体最適化を目指す

何事も全体を見ないといけないと考えを改めて,部分最適解を探すのではなく全体最適解を探す方向にシフトした1.視点を高くすることで,環境のみならず人や社会に配慮したエシカル消費という概念を知ることができた.更に,それをビジネスとして成立させるための概念として,サーキュラーエコノミというものにたどり着いた 2

サーキュラーエコノミとは アクセンチュアが提唱している再生し続ける経済環境を示す概念である.この概念を個人レベルの生活にどのように活かすかは今後の課題としたいが,とにかく「環境に優しいシャンプー」といった部分最適解を探すようなことは,もはや無意味ということである.

全体最適はどこまでが全体なのか,という問題を生むのでカオスになりがち

まとめ

環境配慮型の生活をアップデートしようとした結果,「環境に優しいシャンプーを探す・考える」と言った部分最適を探すことは無意味で,サーキュラーエコノミなどで考えられているより高い視点で全体最適を考えていかないといけないという結論にいたった.環境に優しいシャンプーが何かは分からない.

注釈


  1. 数学の世界では大域的最適と局所最適という.

  2. エシカル消費の概念を包含しているとは言えないと思う.サーキュラーエコノミでは天然資源調達の部分まで言及していないように見える.