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勉強し続けるためには ~個人の意識編〜

友人からの寄稿記事です.

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Photo by Scott Graham on Unsplash

 背景

 「日本人は自己研鑽をしていない」

多くの人がこの文章を一度は聞いたことがあるのではないだろうか.これには裏付けとなるデータがある.シンクタンクであるパーソル研究所が2019年に行ったインターネット調査によると,「勤務先以外での学習や自己啓発」を答える問いに対して「特に何も行っていない」が46.3%となっている.これは,調査を行ったAPEC14ヵ国の国・地域で最も高い値である.

 

日本人が自己研鑽を行わない理由の一つとして,社会的な制度や歴史的な背景などが考えられる.こちらは次回の記事(6/5投稿)で執筆を予定している.別途お読みいただければ幸いである.


本記事では「人」に注目する.はじめに,自己研鑽を怠る日本人が勉強するためのキッカケを作る方法について述べる.次に,個人でできる勉強し続ける取り組みを2つ提案する.


ビジョンドリブンからのアプローチ


誰しも将来の目標像があるはずである.仮に「平凡に生きたい」でもよい.「ありたい姿」をイメージしよう.そこに向かって今すべきことを考える.すると,今しなくてはならないこと,学ばなくてはならないことがあるはずだ.このようなアプローチのことを,本記事では「ビジョンドリブン」からのアプローチと呼ぶ.


アプローチの手順は次の通りである.

  1. 「ありたい姿」と「いつなりたいか」をイメージ
  2. 「ありたい姿」と「今の姿」を比較して必要なこと・不足していることをイメージ
  3. 必要なこと・不足していることを補うために必要な行動や学ぶべきことをイメージ
  4. 必要な行動や学ぶべきことを更に細分化
  5. それぞれがいつまでに達成されていればよいか,目標・期限の落とし込み

 

人は問題・課題に対して解決手段を考える.つまり,勉強を含む自己研鑽が「何もしていない・時間が余っているから」,あるいは「今困っている内容を解決するために勉強をしよう」と言った類の場合,それらの課題が解決した時点で自己研鑽が持続されなくなる.


自己研鑽を持続させるためには,達成したい目標の期限を短く設定して,成功体験を積み重ねることが大切である.達成したい目標が大きく,かつ期限が長いほど自己研鑽を続けることは難しい.そこで,達成したい目標(=ありたい姿)を更に細分化して,かつ期限を更に短くする.このようにすることで,自己研鑽を継続できる.


チームビルディングからのアプローチ


「ありたい姿」に向けた自己研鑽に対し,友人と目標・期限を共有して定期的に状況報告する.次に本アプローチのポイントを示す.

 

  • 目標設定:友人と同一であることが理想(ただし,別々でも効果あり)
  • 報告頻度:全く進捗がなかった場合でも期限までに目標達成がリカバリ可能な感覚が理想(プロジェクトマネジメントの考え方であれば,設定した期間とクリティカルパスにかかる期間でのマージンに当たる期間が,定期的な報告の間隔と考えればよい)
  • 報告内容:進捗内容,及び次回の報告までに達成すべきこと
  • ルール設定(例:報告頻度・目標達成不可時のペナルティ・メンバ脱退可否など)
  • 人数:3〜6人程度が理想

 

自己研鑽を1人で続けることは,目標を達成しても自己の達成感しか得られず,承認欲求が満たされない.具体的な期限を設定した場合も,期限までに達成できないことにうよる不利益は誰も被らない.そのため,継続的な自己研鑽には個人の意志力が強く関わってくるようになってしまう.


自己研鑽を継続するために,「チームビルディング」と同じ手法を適用している.お互いの目標達成に対するプロセスに対して,サーバントリーダーリップを取り合い.続けられる環境を支援し形成し続ける.これにより,1人では挫折してしまうことでも継続できるようになる.これはまさしく,ビジョンメイキングをプライベートにおける自己研鑽に応用した例と言える.


まとめ


本記事では,勉強するキッカケを作る方法,及び勉強し続ける個人でできる取り組みを2つ提案した.


余談であるが,この考え方はこれからの仕事でも生かされる部分が多いと考える.課題に対して解決のために動くという「イシュー・ドリブン」はAIが得意とする処理である.人間がAIに淘汰されないためには「ビジョン・ドリブン」が必要とされている.この考え方はあらゆる分野に共通して重要なファクターであると言えるのではないか.


最後に,20世紀を代表する画家であるパブロ・ピカソの言葉を引用する.

 

「Everything you can imagine is real. (想像できることは、すべて現実なのだ)」 

 
まずは想像しよう.すべて現実にできるのだから.