背景
私は自他共に認めるミニマリストである.何事もミニマルであることが望ましいと考えている.
一方で,ミニマルにしすぎることの弊害もあると考えている.例えば,シャンプーをやめて湯シャンにした結果,臭くなるという問題である.湯シャンとは,シャンプー剤製品を用いずに洗髪する手法の総称である.
そのため,本記事では私の考えるミニマルにしたほうがいいこと / しないほうがいいことをまとめる.
関連文献
「ミニマルにしたほうがいいこと」は,数多くの文献(Web記事)がヒットする.例えば,デザインの世界では,ミニマルデザインのメリットを以下のように記載している.
- うつくしい
- わかりやすい
- つたわりやすい
- こわれにくい
- コストがかからない
また,偉人の言葉の節々からもミニマルのメリットが語られている.
- 羽生善治「洗練されるとはどういうことか。それは無駄をなくすこと」
- ピーター・ドラッカー「やめても何も起こらなければ、結論は、直ちにやめよ」
- ウォーレン・バフェット「やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない」
一方で,「ミニマルにしないほうがいいこと」について言及している文献(Web記事)は見つけられなかった.
ミニマルにしたほうがいいこと
こちらは関連文献からも明らかなように,可能な限り全ての物事をミニマルにすることが望ましいと言える.これは,人間の脳が狩猟社会から大きくなっていないのに,社会の複雑性が増したことに起因すると考えている.
ミニマルにしないほうがいいこと
前節では狩猟社会を起点にして,何事もミニマルにしたほうがいいと述べた.一方で,狩猟社会と現代は異なる点が多い.その1つに五感によるコミュニケーションの発達があると考えている.ここで,五感によるコミュニケーションとは,相手のことを五感で感じ取ることと定義する.
狩猟社会での人間は,現代人と比べてより「動物」に近い.そのため,ミニマルにしすぎると,人間ならでは五感によるコミュニケーションが欠落すると考えられる.
人間が五感を通じて,快いと思う(または不快に思わない)ケースとして次のようなことが挙げられる.
- 視覚:見た目がおしゃれ・綺麗...etc.
- 味覚:変な味がしない,あるいは味がしない(キスするときくらいか)
- 聴覚:大声でない...etc.
- 触覚:肌触りがよい..etc.
- 嗅覚:臭くない・いい匂いがする...etc.
以上を踏まえると,次のことはミニマルにせずに取り組む必要がある.
- 髪の毛を切る・整髪料をつけて整える...etc.
- (歯磨き粉で)歯を磨く...etc.
- (聴覚はないかな...)
- 体毛を剃る...etc.
- シャンプーで髪を洗う・石鹸で身体を洗う...etc.
まとめ
本記事では,関連文献を踏まえてミニマルにしたほうがいいこと,しないほうがいいことを定義した.人間ならではの,五感によるコミュニケーションがあるため,それらに関連する部分はミニマルにしないほうがよいと結論づけた.