背景
社内連絡はメールからビジネスチャットに置き換わりつつある.話題が決まったチャンネルにより必要な情報が集約されることや,「XXX 様 〜 以上,よろしくお願いします.」などの定形分がないことで高速なコミュニケーションを取れるようになる.
しかし,ビジネスチャットの機能の理解が不十分であることやメールとの考え方の違いなどから,効率的なチャットができていないシーンが多くある(と感じている).本稿では,ミニマリストが実践する最低限これだけはやってほしいビジネスチャット術を示す.
ビジネスチャットでやること
大きく分けて,プロフィール・コメント(投稿)・チャンネルの3つの観点でポイントを示す.
プロフィール
- アイコンを設定すること:視覚的に誰であるかわかるようにする.デフォルトアイコンが乱立して視覚的に誰であるかわかりにくくなる.
- 担当業務・スキルを記述すること:仕事を頼んだり,質問したいときに誰にお願いすればいいかわかるようになる.
コメント(投稿)
- 返信が欲しいときはメンションすること:スピードが早いチャットだとメンションしないとドロップする可能性が高い.
- 1つの話題を話すときは返信機能を使うこと:話の流れをスレッドでたどれるようになる.
- markdown記法を活用すること:見栄えが統一されて視覚的に認知しやすくなる.「・」を使って自前で箇条書きを書くのはやめましょう.
- チャンネルリンクやコメントリンクを活用すること:ワンクリックで見たい情報にたどり着けるようになる.
チャンネル
- 新しいチャンネルを作るときは目的(またはヘッダ)に用途を記述すること:新しいメンバが入ってきたときにどのチャンネルに入ればいいかわかるようになる.
- 必要最低限のチャンネルのみ参加すること:チャンネルに入りすぎると,情報過多で仕事にならなくなります.
- 可能な限りプライベートチャンネルは作成しないこと:オープン情報とすることで情報共有をしやすくすることが目的なので.
- 可能な限りダイレクトメッセージを送らないこと:自分がどうしても対応できないときに,リダイレクトするのが面倒.
まとめ
本稿ではミニマリストが実践するビジネスチャット術を示した.メールにはないビジネスチャットならでは機能や考え方を最大限活かすための,必要最小限のポイントを抑えることで,ビジネススピードが倍速になると考える.