背景 | コロナ以外の社会問題
SDGs (Sustainable Development Goals)という言葉が広まりつつある.本ブログでは「ファッションSDGs = 社会課題解決に寄与する人こそがオシャレでカッコいい」を提唱している.
SDGsは17の目標で構成されている.また,その17の目標は169のターゲットに更に分解されている.
ターゲットを見ると,個人では取り組めないこと(例. 法整備を整えること)や日本ではあまり課題になっていないこと(例. 読み書き計算などの基本的な教育を行き届かせること)が含まれている.一方で,個人で取り組めること(例. 一人あたりの二酸化炭素排出量を減らすこと)も含まれている.
個人がSDGsに取り組む理由
社会問題に取り組む意欲が少ない理由は「自分に関係がない,または薄い」からである.少なくとも数年は個人が社会問題の解決に取り組まなくても問題は起きない.なぜなら,これらの問題による社会的影響は急激には広がらないからである.
一方で,「自分の子どもや孫まで考えたとき,本当に自分に関係ないのか」と考える必要がある.少なくとも私は過去の大人の功罪として「失われた20年」の影響を受けている.多くの個人が経済成長率の低さに問題意識を持って,解決に取り組んでいれば回避できた問題ではないか.逆に,高度経済成長を支えてくれた過去の大人がいたからこそ,2020年 名目GDP世界3位という位置にいると考えてもいる.1人あたりの名目GDP世界25位に対しては目をつぶりたい.
つまり,自分の子どもや孫のことまで考えた場合は,自分ごととして捉えなければならない.そして,ミニマリスト(及びミニマリズム)は多くのSDGsのターゲットの達成に寄与できる存在(考え)であるため,個人レベルでこの問題に取り組みたい.
ミニマリスト(ミニマリズム)がSDGsのターゲットの達成に寄与できる理由
SDGsの169のターゲットを見てみると,次のような項目がある.
- 12.3:食品ロス半減
- 12.5:廃棄物ゼロ
- 12.8:持続可能かつ自然と調和したライフスタイルの発信
必要十分なモノに囲まれる生活スタイルを志すミニマリストは,食品を含むモノを大切にする傾向がある.そのため,食品ロスや廃棄物ゼロに寄与できる.
また,モノを長く使う傾向もあるため,資源を使う量も少ない.そのため,持続可能なライフスタイルとも言える.
上記のように,ミニマリストという生き方そのものがSDGsのターゲットの達成に寄与している.
具体的に達成に寄与できるSDGsのターゲット
SDGsの169のターゲットから,筆者が独断と偏見でミニマリストが取り組める具体的なターゲットをピックアップする.
- 11.6:2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。
- 12.3:2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
- 12.5:2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
- 12.8:2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
- 13.3:気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
- 14.1:2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
ミニマリストの行動を更にSDGsのターゲット達成にチューニング
多くのミニマリストのブログを読んで,更にチューニングできる方法を独断と偏見で書いていく.
- 断捨離では寄付またはフリマアプリを利用すること
- 長く使っている(使える)モノを発信
- 長く使えないモノを発信
まとめ | ミニマリストだからこそ取り組めるSDGsのターゲット
本記事では,ミニマリストがSDGsの目標達成に寄与していることや,具体的に寄与しているターゲットを示した.また,ミニマリストが更にSDGsの目標達成に寄与するための方法も独断と偏見で示した.