背景
超少子高齢社会に突入する日本において,将来に渡って同程度またはそれ以上の生活水準を維持しようとする場合,社会全体で生産性を向上させる必要がある.
「生産性」と言うと仕事を対象にしていて,プライベートは関係ないように思える.しかし,誰かのプライベートの時間は,別の誰かの仕事の時間に関わっている.そのため,誰かがプライベートで生産性の低い行動を取ると,別の誰かの仕事の生産性が下がる.
本稿では,プライベートでの行動のうち,社会全体の生産性向上に寄与する行動を3つ示す.これらの行動を当たり前にすることで,別の誰かの生産性向上につながる.
やった方がいいこと
「やった方ががいいこと」と書いているが,やらない理由がないと考えている.
モバイル Suica を使うこと:JRユーザに限る
個人におけるスマートフォン保有率が約65%であるこの令和時代において,カード型の Suica は時代遅れである.時代遅れである理由は以下の通りである.
- 残チャージ額がすぐにわからない.
- モバイル Suica であれば,アプリで残チャージ額をすぐに確認できる.
- 多くの場合,チャージのために専用機械を通す必要がある.
- モバイル Suica であれば,アプリでいつでもどこでもチャージできる.
- 紛失リスクが高い.
- スマートフォンとカード型の Suica の二つ持ちは,いずれか1つを紛失する可能性が高い.
- 多くのスマートフォンには位置情報を使った「電話を探す」機能があり,万が一紛失したとしても発見できる可能性が高い.
リスクとしては,電源がゼロになった場合に Suica を利用できないことが挙げられる.しかし,スマートフォン保有者で外出中に電源がゼロになることは,極めて少ないのだろうか.
ちなみに,私はモバイルバッテリを持ち歩いていないので,定期的に電源がゼロになりそうになる.その場合は,帰宅するまで電源をオフにしたままにする.電源がゼロになると Suica を利用できないが,電源がゼロになっていなければ電源オフでも Suicaを利用できる.
Web 予約できるお店で電話予約しないこと
電話だと以下のデメリットがある.
- 営業時間中しか予約できない.
- 忙しい時間帯だと電話に出てもらえない.
- 電話に出てもらったとしても,何かしらの作業が中断される.
特別な要望を口頭で確認しないといけないケースがあれば,電話予約もやむなしかもしれない.しかし,多くのWeb 予約では備考欄が設けられおり,備考欄に要望などを書いておけば事足りることが多い.
電子マネーが使えるお店で現金を使わないこと
電子マネー(クレジットカードを含む)を利用すると以下のメリットがある.
- 支払時間が短い.
- 小銭を持ち運ぶことがなくなる.
- 家計簿アプリに自動で記帳される.
- 多くの場合,ポイントが付与される.
- 現金の受け渡しがないため,コロナなどの感染リスクが低減される.
リスクはモバイル Suica のパートで記載したものと同じことが挙げられる.
まとめ
本記事では,社会全体が良くなるためにやった方がいいことを3つ示した.実践している人からすると当たり前のことであるが,世の中をみる限り,全てを実践している人はマイノリティーである.全てを実践する人がマジョリティーになることで,社会全体がより良くなると確信している.